サルの名前ごときで怒る方がはしたない

大分市高崎山自然動物園で生まれたメスの赤ちゃんザルに 「シャーロット」 と命名したことについて、「英国王女と同じ名前にするとはけしからん」 と批判が殺到しているという。この件について朝日新聞の取材に対して英王室広報は、「コメントは特にありません。赤ちゃんザルにどんな名前を付けようと、動物園の自由です」 と答えたそうである。(参照

同動物園では新しく生まれたサルの赤ちゃんの名前を例年通り一般公募していたが、英王室の王女の名前が 「シャーロット・エリザベス・ダイアナ」 と決まった途端に、メールなどで 「シャーロット」 の応募が急増し、結局最多数を占めたのでこの名前になったそうだ。まあ、フツーに考えたら、いくら最多数だったとしても、遠慮するのが常識というものだろうがね。

英国王室としても、サルの名前に同時期に生まれた王女の名前を流用されたとあっては、決して愉快な気持ちではいられないだろうけれど、さらりと受け流したのは、当然ではあるが、さすがというものである。こんなことでむやみに事を荒立てては、かえって王室の名を汚す。

ことさらに憤慨するのは、嫌でも意識されてしまうことに対してである。サルの名前ごときは、「無関係なお話」 と捉えているから、「勝手にすれば?」 ということになる。だから、日本国内でことさらに過剰対応するというのも、考えようによってはかえって失礼な話なのかもしれない。朝日新聞としても、聞くだけ野暮だった。

サルの命名直後には、県内外から  「日本の皇族の名前をサルに付けられたらどんな気分になるか想像してほしい」 と批判が寄せられたそうだが、まあ、そんなことはあり得ないからね。

どこか遠くの国で生まれたサルの赤ちゃんに、皇族の名前を付けられちゃったなんてことならあり得るかもしれないが、もしそんなことがあって、コメントを求められたとしても、宮内庁は英国王室と同じように対応するだろうと思う。ロイヤルファミリーというのは、そんな些細なことは超越しているものなのである。怒る方がはしたない。